京都

【京都】安部晴明神社の見どころ

平安時代に実在した稀代の陰陽師・安倍晴明を祀る「晴明神社」。京都と大阪にありますが、今回は京都にある晴明神社の紹介です。

安部晴明神社

安部晴明神社は、京都の堀川通り一条戻橋にあります。安倍晴明の屋敷跡で天文陰陽博士として活躍した拠点場所です。一条天皇が安倍晴明の遺業を尊び、寛弘4年(1007年)、稲荷大明神の生まれ変わりとして魂を鎮める晴明神社を創建したとされます。

安倍晴明

安倍晴明平安時代、花山・一條天皇の頃に実在した陰陽師(921~1005)です。
天文を読み、思うがままに式神(しきがみ。陰陽師が使役する精霊)を操る、稀代の陰陽師。その活躍の物語は『今昔物語集』や『宇治拾遺物語』などにいくつか見られます。

平安時代、国家が公認する技術だった陰陽道を行う陰陽師たちは、国家のための卜筮(ぼくぜい)や相地を行い、さらには式神(しきかみ)と呼ばれる一種の鬼神を操作した呪詛を職業としていました。

安倍晴明は陰陽師としても天文博士としても重用されるようになり、とくに式神を操作する技術は清明の右に出る者はいないとまで言われるほどでした。

五芒星

五芒星は、陰陽道で魔除けの呪符として伝わっており、清明神社の神紋はこの五芒星で「晴明桔梗印」と呼ばれています。
清明神社の鳥居の額には、金色に輝く神紋である「晴明桔梗」が掲げられています。晴明神社ゆかりの花「桔梗」は境内でも見られ、6〜9月ぐらいが見頃です。

陰陽道の基本概念と言われている陰陽五行説では、万物は「陰」と「陽」以外に、「木」・「火」・「土」・「金」・「水」の五種類の気に分類されます。
これらの気は、お互いを生かし(相生)、打ち消す(相克)ことで永遠に流転しつづけます。
気にはそれぞれ象徴とされる色があり、その色は陰陽道において特別な力を持つと言われています。
この木・火・土・金・水の5つの元素の働きの相克を五芒星は表したものであり、五芒星はあらゆる魔除けの呪符とされています。

ご利益

晴明神社のご利益は、「魔除け」・「厄除け」。
祭神である安倍晴明は、生前より陰陽師として天皇・貴族・庶民に至るまで、広くその悩みや苦しみを取り払うことで大きな信頼を得ていたと言われています。
人々の悩みや苦しみを取り払うことで大きな信頼を得てきた安倍晴明だからこそ、日々の生活の中で抱え込んでしまう「魔」や「厄」を取り除いてくれるはずです。
また、病気も病魔と考えて、病気平癒の御利益もあると言われています。

見どころ

一の鳥居(いちのとりい)

堀川通沿いにあるのが一の鳥居です。額に掲げられた金色に輝く神紋である「晴明桔梗」が特徴的です。

旧・一條戻橋(きゅういちじょうもどりばし)

一の鳥居をくぐった、左側に旧・一條戻橋があります。
本来の一条戻り橋は、1995年(平成7年)に新しく架け替えられており、晴明神社から南へ約100メートルのところにある堀川に架かっています。
一条戻り橋と安倍晴明は縁が深く、陰陽師であった安倍晴明は、この橋で蘆屋道満に殺害された父である安倍保名を呪法を駆使して蘇生させたと伝えられています。
また、安倍晴明は、常に身の回りの世話をさせる精霊の一種である式神という十二神将を使ってたと言われ、この式神の風貌が恐ろしく安倍晴明の妻が恐れたため、この一条戻橋の橋の下に式神を呪し置いて、必要な時に召喚したと言われています。
また、源頼光の四天王の一人と言われる「渡辺綱」の『鬼女伝説』でも有名な橋です。
また、現在の京都でも「戻る」という名がついたこの橋を嫌って、嫁入りや葬式の列はこの一条戻り橋に近づかないのが習わしとなっています。
清明神社では、先代の一条戻り橋で使われていた欄干の親柱を境内に移して、昔の風情をそのままに安倍晴明に縁の深い「旧・一條戻橋」を境内に再現しています。

晴明井(せいめいい)

二の鳥居をくぐってすぐ右手に晴明井があります。安倍晴明の念力によって湧いた井戸と言われています。病気平癒の効果があるとされており、流水口はその年の恵方を向いていて、立春の日に向きが変えられます。また千利休が聚楽屋敷を構えて茶事を催した際、茶湯に用いた井戸といわれています。
またパワースポットとして最近は大変有名とのこと。
この井戸を携帯の待ち受け画面にすると、病気平癒の効果があると言われているとのことで、写真を撮る人々の姿が多く見受けられました。
この水は実際に飲むことができ、500mlまでなら持ち帰ることもできるので、ペットボトルを持参して聖水をいただくこともできます。普通に飲んでみるとちょっと苦みが残り、飲み難さがありますが、一度沸かしてから、白湯として飲むと甘味が出るらしいです。

クスノキ

神社にあるクスノキは樹齢300年で両手で触れるとパワーを得ることができます。

本殿・末社・齋稲荷社(ほんでん・まっしゃ・いつきいなりしゃ)

本殿は1905年(明治38年)に再建されたものです。
祭神安倍晴明と稲の精霊が神格化された五穀・食物を司る倉稲魂命(うがのみたまのみこと)です。
本殿北側には、お稲荷さま天満社・地主社が祀られるお社である齋稲荷社があります。
齋(いつき)とは、このお稲荷さまが、鴨神社(下鴨神社・上賀茂神社)に仕える斎王が篭る齋院御所にあったことに由来します。
安倍晴明自身が、お稲荷さんの化身とも言われていたり、安倍晴明の母である葛の葉(がお稲荷さんの眷属・神使とされる狐の化身だったとも言われており、安倍晴明とお稲荷さんは深い縁があります。

安倍晴明公像

本殿前に安倍晴明公像があります。衣の下で印を結び、夜空を見上げ天体を観測している様子を表しているそうです。

厄除桃

は、古来から陰陽道において魔除け、厄除けの果物とされています。本殿前にある『厄除桃』は、撫でることによって自分自身の厄を桃に託せるといわれています。たくさんの人になでられてぴかぴかです。

基本情報

名前 安部晴明神社
住所 京都市上京区晴明町806(堀川通一条上ル)
電話 社務所 075-441-6460 (9:00~17:30)
参拝時間 9:00〜17:30(無休)
参拝料金 無料
交通アクセス 京都地下鉄 今出川駅より徒歩12分

バス
JR 京都駅より
9番「一条戻橋・晴明神社前」下車 徒歩約2分
阪急 烏丸駅、地下鉄 四条駅より
12番「一条戻橋・晴明神社前」下車 徒歩約2分
京阪 三条駅より
12番59番「堀川今出川」下車 徒歩約2分

公式サイト https://www.seimeijinja.jp/